地震の震度による被害の目安と二次被害による被害の対策

災害
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地震は自然災害の中でも特に予想がつきにくく、またその規模の大きさによっては二次被害である火災や津波、地割れなどの影響によりさらなる災害を生み出す、恐ろしい自然現象です。

今回はそんな地震が起きた時に、その震度による被害や規模は一体どれほどなのかがわかるようにまとめてみましたので、ぜひ目を通して参考になるように頭に入れて置いてください。

また地震の規模や地形、場所によって起こる二次災害の例やその対策などについても調べてまとめてみました。

ぜひこの機会に今一度、地震に対する意識を改めて見直してみるきっかけとなったら幸いです。

またこちらの記事も併せて読むと、より地震に対する知識が深まるのでおすすめです。

 

地震の震度による被害の目安

震度とは「計測震度計」によって自動的に観測して測定されており、全国各地に設置されている震度観測点で観測した震度を速報しています。

気象庁による震度階級は全部で10段階で、震度別の揺れによる状況や予想される被害の目安を紹介していきます。

震度0

人は揺れを感じない状態。

震度1

屋内で静かにしている場合は、揺れを僅かに感じる人もいる程度。

震度2

屋内で静かにしている人の大半が感じる程度の揺れ。

震度3

屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。

震度4

ほとんどの人が驚くほどの揺れ。屋内の固定されていない倒れやすいものが倒れたり、電灯などの吊り下げ物が大きく揺れるほどの揺れ。

震度5弱

大半の人が恐怖を感じ、物に捕まったりしないと危ないほどの揺れ。棚などの本や食器などが落下する可能性あり。固定されていない家具が移動したり、倒れる恐れもあるほどの揺れ。

震度5強

周りのものに捕まらないと歩くことが難しいほどの揺れ。机の下に身を隠して頭を守らないと危険。固定していない家具が倒れたり、補強されていないブロックが崩れるほどの危険な揺れ。

震度6弱

立っていることが困難なほどの強い揺れ。命を守る行動をとらなければ危険。大きな家具なども大半のものが動き、倒れるほど。ドアが曲がって開かなくなる可能性もある。耐震性の低い木造建物は瓦が落下したり、建物が傾いたりすることもある。

震度6強

立つことが難しく、這って動くことしかできないほどの揺れ。家の中の固定されていない大きな家具のほとんどが移動したり倒れたりする。耐震性の低い建築物は傾いたり倒壊してしまう場合もある。地割れや地滑り、山体の崩壊などの災害が起こる場合がある。

震度7

耐震性の低い建築物が傾いたり倒壊したり、耐震性の強い建物でも稀に傾くほどの強い揺れ。耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物なども倒れる可能性がある。

このように震度が大きくなるにつれて、その被害や被害による規模も大きくなっていきます。

特に震度4以上になってくると、家の中の家具なども動いたりして、出口を塞いでしまったり重い家具の下敷きになってしまったり、火事の原因になってしまったりと対策を怠るとより危険度が増してしまいます。

なのであらかじめ家の中の家具の配置や重たい家具は倒れないように固定したり、重いものを高いところに置かないようにするなど、家族で話し合って家の中の家具などの配置もきちんと見直してみることが家族の命を守ることにも繋がります。

 

地震による二次災害の被害への対策

地震による二次災害として考えられるものはいくつかあり、津波や土砂崩れ、火災や避難所などでの長期間にわたる断水による不衛生で感染症が蔓延したりなど、多くの二次被害の可能性が考えられます。

それぞれの地震による二次災害の可能性や対策について順番に説明していきます。

津波

津波は大規模な地震によって震源に近い海底にずれによる断層が現れ、それによって生じる海水面の盛り上がりや落ち込みによって起こる大波です。

津波は場合によっては地震による揺れ以上の災害をもたらします。

大きい波だと人や車はもちろん家屋なども巻き込み、死亡者だけでなく行方不明者を出したりと、被害の規模は計り知れません。

まず自身の住む地域の津波によって想定される新水深を確認し、浸水区域に住む人は安全地帯への避難経路を必ず確認しておくようにしましょう。

大きな地震が起きた場合は慌てず、とにかく海や川から離れ、高いところに徒歩で移動しましょう。(車の場合は渋滞に巻き込まれたり、万が一津波に巻き込まれると水圧でドアが開かなくなったり、身動きが取れなくなってしまう可能性があります)

火災

火災による被害は、地震が起きた時間帯や震度の大きさにもよりますが、主に電気配線のショートや電化製品の誤作動、破損などによる原因によって発生します。

火災による二次被害は地震があってから1時間以上経過しても断続的に発生し、家屋被害とほぼ比例するほど。

対策としては、火災を防ぐために家電製品の電源を切ったり、コンセントと繋がっている部分は配線を外す。

ガスの元栓を切り、停電した場合は復旧時の通電による通電火災の恐れがあるため、ブレーカーを切る。

また花瓶や水槽などの水の入ったものの下にコンセントや電化製品などを配置しないようにするなど、少しでも発火の原因となるものを取り除くように心がけましょう。

地割れ・液状化現象

地割れや液状化現象のほとんどは干拓地や埋立地、河川沿いの低地で発生します。

液状化現象により、マンホールが持ち上がるほどの大量の砂の噴出や家屋などの沈下、またこれらによる水道・電気・ガスなどのライフラインが一時停止するという二次被害を呼びます。

対策としては、まず避難するときは車などは使わず、徒歩で避難すること。

また避難後もライフラインが完全に復旧するまでの備えとして備蓄品を用意するといいです。

手回し式の充電器や大量の飲料水、カセットコンロやボンベなど、長期を見据えた備蓄をあらかじめ仕込んでおくと心強いと思います。

土砂崩れや土石流・落石・落盤など

台風や大雨などの時期と重なって地震が起きてしまうと土砂災害によるリスクも大幅に上がってしまいます。

対策としては、一度自分の住む地域の地形や地盤についてきちんと理解し、天候状況なども考慮して安全な避難経路を把握し、シュミレーションしておくと臨機応変に対応しやすくなります。

エコノミークラス症候群や感染症

地震が起きた後、避難所や車の中などの狭い空間で長時間同じ体制でいると、血行不良が起こり、血の塊が血管に詰まってしまい、血栓症を起こすことがあり、この症状のことをエコノミークラス症候群と言います。

症状としては、手足の痺れやふくらはぎの痛み、喋りにくかったり息切れなどがあります。

また地震が起きてまもなく、避難所などの狭い空間で密集して生活すると、水が少なく衛生的にも悪い環境であることから、感染症などにかかりやすくなってしまいます。

その時期の流行病などには特に注意する必要があるため、避難所全体に蔓延しないようにするためにも、体調不良を感じた際は極力人との距離を取ったり、感染拡大を阻止する対策をとることが望ましいでしょう。

 

まとめ

以上、地震による震度別の被害の目安のまとめと、地震から起こる二次災害とそれぞれに対する対策について調べてまとめてみました。

実は知っているようで知らないこともたくさんあるので、地震に対する知識を少しでも多く深めて、安全を守ることに繋がればと思います。

特に地震が起きた後の二次災害は、地域によっては私たちの想像を超える大きな被害へと拡大してしまうケースもこれまでにあることから、常に自然災害という危険との隣り合わせだという意識を多くの人に持っていて欲しいと思います。

またこちらの記事も併せて読むと、より地震に対する知識が深まるのでおすすめです。

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